こんにちは。けんやです。
人材業界で4年ほど働いています。
人材系というと派遣から正社員紹介など職種まで広げるとたくさんありますが、
やっていることは「企業へ人を紹介すること」それだけです。
扱っている商品が人であるため、これから人材業界を目指す方は
人と話すことが好き! 人と関わる仕事に就きたい! 人を幸せにしたい!
それだけの理由で働くとはっきり言って後悔します。
私もそれで結構精神を病みました。笑
「人材業界に向いている人は逆に人に興味を持たない人だ」
という私の持論を交え、業界のことについて赤裸々に語っていければと思います。
一番の衝撃「人を売る」という言葉
「人を売る」という言葉を聞いてどう思いますか?
別に何とも思わないよって人は人材業界に向いているかもしれません。
私は入社してすぐに「この人は売れる!」とか
「○○円で売れた!」という先輩の言葉を聞いて最初めちゃくちゃ違和感を覚えたんですよね。
だって、その言葉人身売買そのものじゃないですか!笑
でも実際人材営業はそんな感じです。(個人的にはこの表現は嫌いですが。)
この人は経歴的にも華々しいものを持っているのでいくらとか、
この人はまだまだ経験も乏しいのでいくらとか。
商品が人である以上、その人に値打ちをつけて企業へ紹介します。
そしてご縁があれば、紹介料として企業からお金をいただきます。
人は簡単に裏切るということ
信用していた人が急に飛んで職場に行かなくなったりとか、
昨日言ってたことと今日言うことが違って進めていた契約がなくなったとか。
私の場合はいつもニコニコ接してくれた方にSNSで悪口を書かれていた事もあります。笑
人間は心の中では何を考えているのかわからないものです。
このように「こんなに信用していた人に裏切られた!」と感じてしまい
メンタルを崩壊させる人は人材業界にたくさんいます。本当に簡単に病みます。
私はまだ疑い深い方でしたので、その点大丈夫でしたが。
解消法は一つです。「人に過度に期待しない事。」
責任がデカすぎる
仕事が全てではないですが、仕事がその人の人生に大きな影響を与えることも事実です。
例えばキャリアであったり、収入であったり、人生設計であったり、ライフスタイルであったり
そういった事柄に直接関わるのが人材業界のお仕事です。
状況によってはその人意向に沿わない道にも、誘導しなきゃいけない事だってあります。
もしその人があなたの決断によって、不幸な人生を歩んだらどうですか?責任とれますか?
働いていてふと思う事がたまにあります。
「本当にこの判断で良かったんだろうか。」
「この人のためになってるのかな。」
基本は企業と人との板挟み
私はこれが一番辛かったです。
企業からは「どんな人紹介してくれているんだ?」個人からは「もうこの会社辞めたい!」
間に挟まれることは日常茶飯事です。
なので、何かトラブルが発生したときは中立の立場で企業・個人双方の意見を平等に聞き、
その折衷案を打診していく必要があります。
例えるなら夫婦が喧嘩して離婚に発展しそうになっているさなか
その間に仲介して、「全然家事育児を手伝ってくれない!」と言う奥さんと
「俺は仕事で手一杯で伝うことができない!」という旦那さんの両意見を聞き
「旦那さんはお仕事を頑張って家計を支えています、奥さんも旦那さんがいないと生活も苦しいですよね。
でも一人で家事はとても大変ですので、毎週月・水・金は夫が皿洗いや洗濯物だけでも家事を手伝うという形でどうですか?」などの解決策を提示してあげます。
イメージつきますかね・・・
それでも面白い業界
ここまで人材業界の「苦しさ」の部分を書いてきましたけど、もちろん「楽しさ」もあります。
考え方、働き方、価値観、趣味などさまざまなタイプの方々と関わることで、
その分刺激ももらえますし、自分も成長することができます。
また一番はダイレクトにリアクションが返ってくることです。
楽しそうに仕事をされていたり、「けんやさんで良かった」などの感謝の一言で、
これまでのきつさが吹っ飛ぶくらいの嬉しさを感じることがあります。
人材業界に向いている人
長々と書いてきましたが
人材業界に向いている人は「客観的に物事を見れる人」だと思います。
最初に「人材業界に向いている人は逆に人に興味を持たない人だ」と書きましたが、
人に全く興味を持たないと逆に楽しみを失ってしまいます。仕事が作業化します。
私が言いたいのは人にフォーカスしすぎるときつくなりますよ!
人に興味を持ちすぎるな!という事です。
あくまでも企業と人の中立の立場で動ける人がこの業界で仕事ができます。
一つの事象に決まった答えがなかなか見い出せない難しい仕事だと思いますが、
その分やりがいも大きいです。みなさんはどう感じましたでしょうか?
以上です!
最後までありがとうございました!
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